ビクトリア朝のクラフト感でロマンティックなムードを演出
2026春夏 ロンドンファッションウィークが2025年9月18日〜22日の5日間にわたって開催された。今シーズンからイベント参加費が無料になったことを受けて、参加ブランド数が大幅に増加 (前シーズン比18%増)。トレンドの発信地ロンドンが明るい未来に向けて舵を切った。ビッグブランドである「BURBERRY (バーバリー)」を筆頭に、ロマンティックなスタイルを提案する「RICHARD QUINN (リチャード・クイン)」「SIMONE ROCHA (シモーン・ロシャ)」、古田泰子が展開する「TOGA (トーガ)」など、多様なブランドが一堂に介し、伝統と革新が交差するコレクションを繰り広げた。
2026春夏 注目トレンドは、@クリノリンやパニエ、コルセットといった中世ヨーロッパの貴族を思わせるビクトリア朝のディテール、Aレース、刺繍、フリル、ラッフルの装飾で形づくるクラフト感、そしてBスポーツウェアの機能美とエレガンスの融合。これらのディテールはレッドやピスタチオグリーン、ペールブルー、マス
タードイエローといった鮮やかな色彩で、ドラマティックに落とし込まれている。
「TOGA (トーガ)」は”ORDINARINESS, MEDIOCRITY, VERSATILITY (平凡さ、凡庸さ、汎用性)”をテーマに掲げ、シンプリシティと意外性を融合させたスタイルを提案した。アメリカの彫刻家Claes Oldenburg (クレス・オルデンバーグ) の作品から着想を得て、スカート部分にラッフル状のパネルをあしらったポロワンピースや、ミニマルなニットとずり落ちたようなデザインのスカートのコーディネート、スイムウェアを思わせるボディスーツなど、シンプルなデザインの中に、個性を引き出す要素を投入。シャツの袖をたくし上げたようなディテールや、ベルトの重ね付けといったユニークなデザインがスタイルの随所に詰まっている。
「RICHARD QUINN (リチャード・クイン)」は1728年建立のセント・ジョンズ教会を舞台に、オートクチュールのムード漂うエレガントルックを披露した。管弦楽団によるライブミュージックが響き渡る中、登場したのは、彫刻的なボリュームと手仕事を融合させたドレスの数々。漆黒のベルベットと真っ白なサテンのサテンコントラストが崇高なムードを漂わせる。巨大な椿のアクセサリーを胸元に飾り、スタイルをロマンティックに昇華させた。スーパーモデルのナオミ・キャンベルがオープニングを飾ったことでも話題を呼んだ。

TOGA

RICHARD QUINN