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    2019春夏 東京コレクション
レトロフューチャーなスタイルに官能美をプラス
日本の最新ファッションを世界に向けて発信する「アマゾン・ファッション・ウィーク東京 2019春夏」が2018年10月15日〜19日、渋谷ヒカリエをメイン会場に開催された。参加ブランドは55(前シーズンは59)。そのうち初参加は21、海外からは10ブランドを数えた。今シーズンは海外からのカムバック組の参加が増え、新旧入り乱れてのトレンド提案となった。

注目トレンドは1960〜1970年代のレトロフューチャー(当時の人々が描いた未来像)、広い肩幅とアシンメトリーのデザインに代表される1980年代スタイル、アウトドア&スポーツウェアの機能美、センシャルな雰囲気をプラスしたスタイルなど。東コレデザイナーが得意とするストリートのエッセンスを残しながら、一つのアイテムに複数の要素を絡み合わせているのが特徴だ。

東コレ初参加の「KOTOHAYOKOZAWA(コトハヨコザワ)」(デザイナー:横澤琴葉)はSNSで伝えられるイメージと日常生活とのギャップをスタイルで表現した。着古したTシャツ、普段使いのランジェリーにアクセサリー…普段気にも留めないような身の回りの日用品をプリントに落とし込み、レトロ感漂うワンピースを完成させた。首から下げたティッシュケース、洗濯ばさみ、ポケットに見立てたポテチ袋が遊び心を誘う。

「TIITO TOKYO(ティートトーキョー)」(デザイナー:岩田翔、滝澤裕史)は“from here”をテーマに、過去と未来を共存させたスタイルを発表した。1960〜1970年代の懐古的なシルエットのドレスにメタリック素材やデジタルプリントを配し、時代を超越したスタイルを完成させた。ディテールの随所に見られるハンドクラフトも要チェック!

ブランド設立10周年を迎えた「DRESSEDUNDRESSED(ドレスドアンドレスド)」(デザイナー:北澤武志)はレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を髣髴とさせる横長のテーブルを会場に設置し、ミステリアスなコレクションを展開した。テーマは“Mystery of Love”。かっちりしたメンズシルエットのジャケットは正面から見ると正統派のテーラードだが、振り返ると背中が大胆に開いている。エナメルやフィッシュネット、シアーな素材を巧みに組み合わせ、エレガントなスタイルに官能美をプラス。片足のみのパンツなど、アシンメトリーのデザインも要チェック。

tiit tokyo

DRESSEDUNDRESSED