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    2024年10月 東京定点観測
ジェンダーレスなワークパンツが急増
気温30度越えの夏日を記録した10月上旬の東京。通りを行き交う人々の大半が夏の装い。少数のおしゃれ上級者がジレやカーディガンを重ね着したり、ブラウン系のアイテムを選ぶことで秋を演出する。外国人観光客によるラフな着こなしも相まって、ストリートはカジュアル化に拍車がかかっている。真っ白なTシャツにライトブルーのワイドジーンズ、あるいは昔懐かしいロックバンドTシャツにワークパンツといったスタイルが主流。その対局にある、フリルブラウスにプリーツミニスカートを合わせたロマンティックなスタイルも一定層で見られた。ブラウスはパフスリーブやシアー素材、大きな襟で甘さを強調する。そのほか、サロペットやオールインワンなど、上下繋がったアイテムが増加傾向を見せている。

ボトムスでは先月に引き続き、ワイドジーンズが一番人気。着古した感じのものや、引き裂いてクラッシュさせたものが目立つ。顕著な増加傾向が見られるのはジェンダーレスなワークパンツ。パッチ&フラップポケットやストラップを複数飾ったデザインが好まれており、Tシャツと合わせた着こなしは、よく見ないと女性なのか男性なのかわからない。ミニ丈のアイテムは、外国人にはショートパンツ、日本人はタイトミニスカートが人気。反面、マキシ丈のスカートは減少傾向。

着こなしで注目したいのはスポーティなコスチュームファッション。テニスコートからそのまま街に飛び出してきたようなルックや、黄色い帽子を被った小学生がそのまま大人になったようなコーディネートが見られた。スポーツウェアをストリートファッションとして着用する傾向は今後も増加していきそうだ。カラーで注目したいのは先月に引き続きオールブラックのコーディネート。頭からつま先、バッグに至るまでブラックで統一する着こなしは、フェティッシュな色気を放っている。



[ 観測日 ] 2024年10月2日 / 晴れ / 表参道 (30.5℃/57%)、原宿(31.5℃/50%)

表参道

原宿