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    2022年6月 東京定点観測
袖なし x ボリューム袖。袖のフォルムが二極化
初夏のような晴天に恵まれた6月上旬。屋外ではマスク不要のはずだが、外している人はほとんど見られない。それでも人々の着こなしは開放感のあるものへとシフトしている。最も特徴的なのがトップスの袖。ジレやクロップド丈のニットベスト、タンクトップ、ノースリーブブラウスなど、袖なしのアイテムが数多く登場。中にはお笑い芸人・スギちゃんの衣装のような、袖なしのデニムジャケットを着ている人もいる。その対局にあるのは、袖をこれまでよりさらに誇張させたブラウスやワンピース。フェミニンな着こなしを好む20~30代の若者がボリューム袖のアイテムを選ぶ傾向を見せている。

ボトムスでは、ミニ丈のアイテムの伸びが鈍化。ショートパンツ、ミニスカートを選ぶのは少数の10代のみ。その一方で、マキシ丈スカートが盛り返している。フレアやマーメイド、スリット入りのタイトなものまで、シルエットはさまざま。ベルトでウエストマークしてスタイルにメリハリを与えている。ワイドパンツもまた、復活の兆し。風になびく薄手のタイプで、股上の深いシルエットが印象的。デニム素材のワイドパンツは褪色したものが主流で、トップスをインしてバギーパンツのようなダボダボ感を演出する。その他、新しい傾向として、タイトなクロップドパンツが台頭している点も見逃せない。

シューズで注目したいのはブーツの動向。春先にたくさん見られた安室奈美恵風のロングブーツは撮影時は一切見られなかった。黒のショートブーツもまた減少傾向。厚底ローファー、スニーカーは人気継続中だ。代わって登場したのはストラップサンダル。軽く涼しげなサンダルは夏に向けて今後も増加しそうだ。




[ 観測日 ] 2022年6月2日 / 晴れ / 表参道(27.4度)・原宿(27.1度)

表参道

原宿