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    2022年5月 東京定点観測
ミニ丈のポジティブルックが台頭
3年ぶりに緊急事態宣言のないゴールデンウィークを迎えたストリート。マスクはまだ手放せないものの、人通りが増え、歩く足取りも軽やかだ。人気のアウターは先月に引き続きトレンチコート。ストームシールド付きのオーソドックスなベージュのデザインが好まれる一方、赤やブルー、イエローといった鮮やかな色彩のものが見られるようになった。

ライダースジャケットやGジャン、ノーカラージャケットといったミニマルなアイテムが増加傾向を見せている。袖なしのアイテムもまた人気上昇中で、テーラードジャケットやジレなどのアウターはもちろん、ニットやベストといったアイテムにまで袖なしのデザインが好まれている。それらを白シャツの上から羽織ることで、70年代風のレイヤードを演出する。ワンピースはマキシ丈、ミニ丈の二極化が進行。マキシ丈のは共布ベルト付きのフェミニンなデザインで、白やベージュといった優しいカラートーンが主流。ミニ丈は鮮やかなグリーンやレッドなどの単色ものが指示されており、レトロな雰囲気を漂わせているのが特徴だ。

ボトムスは、年齢によって選択肢にばらつきが見られる。10〜20代の若者はショートパンツ、またはタイトミニスカートにブーツを合わせたミニ丈アイテムのコーディネートを好む。1990年代後半から2000年初頭の”ガングロ”を彷彿とさせる若者も出現しており、黒く日焼けした肌をミニスカートから露出させている。これらのミニ丈ボトムスは、レザー素材で仕立てられたものが多い点も押さえてきたい。一方、30代から上の年齢層では露出度控えめで、マキシ丈のタイトスカートやプリーツスカート、フレアパンツを選ぶ傾向にある。裾に深くスリットが入ったデザインも多く見られる。今月は何箇所にもスリットの入った簾状のフォルムも登場している。




[ 観測日 ] 2022年5月2日 / 晴れ時々曇り / 表参道(17.8度)・原宿(18.2度)

表参道

原宿