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    2019-20秋冬 パリメンズコレクション
フォーマル回帰で何が変わる?
ストリートからエレガンスへ。2019-2020秋冬はスーツスタイルが復活、フォーマル回帰がトレンドの方向性を大きく動かした。過去の正統派テーラードスーツと異なるのはストリートのディテールを残している点だ。例えば、ここ数シーズントレンドとなっていたオーバーサイズジャケットに肩パットを入れたり、レザーやチェックでスーツをロック調にアレンジしたり、サルトリアスーツをベルベットやコーデュロイで仕立てるなど、フォーマルスーツに新たな解釈が加わっている。また、アイテムの一つにタイガー、レオパード、セブラ、パイソンといったワイルドなアニマル柄を大胆に取り入れたスタイルも多い。番組では注目すべき28ブランドを一挙公開する。

Kim Jones (キム・ジョーンズ)がアーティスティック・ディレクターに就任して2シーズン目となる「DIOR(ディオール)」は、ランウェイにベルトコンベアを設置。モデルたちがその上に乗ってポージングするという前代未聞の演出で会場を驚かせた。黒をベースにしたフォーマルなスーツに、セブラやタイガー柄のワイルドなニットをプラス。ジップアップ使いやボディバッグを斜めがけするなど、ストリートに寄せた進化形メンズエレガンスを披露した。

「JW ANDERSON (ジェイダブリュー・アンダーソン)」は“世界を旅する”をコンセプトに、丸みを帯びた曲線のフューチャリスティックなスタイルを発表した。メンズとウィメンズの合同ショーという流れから、作品には男女重なる要素が多数見られる。オーバーサイズのブラウスにリボンタイ、シャツワンピースは男女ともに見られるアイテム。異素材のパーツをアシンメトリーに接ぎ合わせたレイヤードテクニックは高度なデザインテクニックならでは。パリメンズデビューを果たした「FUMITO GANRYU (フミト・ガンリュウ)」(デザイナー:丸龍文人)、「TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.」(タカヒロミヤシタザソロイスト.)、ミラノからパリに「発表の場を移した「YOSHIO KUBO (ヨシオ・クボ)」など日本人がデザイナーを務める9ブランドのコレクションもお見逃しなく。

DIOR

AW ANDERSON