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    2014春夏 パリ オートクチュールコレクション
スポーツウェアのエッセンスがクチュールに新風を吹き込む
 2014春夏シーズンの最後を飾るパリ・オートクチュールコレクションが2014年1月19日〜24日の6日間にわたって開催された。  高級素材を惜しげもなく使い、絢爛豪華なドレスを提案するオートクチュールだが、2014春夏シーズンはこれまで通り贅を尽くしたドレスを披露 するメゾンと、上質素材を使いながらもプレタポルテに近いスタイルを提案するメゾンの二極化が見られた。象徴的なのはドレスに合わせるシュー ズ。スポーツウェアに感化され、ヒールの低いスニーカーやバレエシューズを取り入れるブランドが登場。ラグジュアリー一辺倒だったオートクチュー ルに新風を吹き込んだ。

 マリア・グラツィア・キウリとピエール・パオロ・ピッチョーリが手がける「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、“オペラ”をテーマにクチュリエたちの技が光るイブニングドレスを披露した。真っ白なチュールドレスに「椿姫」の楽譜の音符を刺繍したドレスや、ライオンやゴリラのモチーフをアップリケやビーズで大胆に描いたロングコートなど、意表をつくアイデアを組み込んだドレ スが並ぶ。オペラに登場するバレエダンサーを思わせるバレエシューズに注目。

 一方、ラフ・シモンズ率いる「クリスチャン・ディオール(CHRISTIAN DIOR)」は、繊細なカットワークをほどこしたロマンティックなドレスを提案。ショート丈のミニドレスから床を引きずるくらいのロングドレスまで、ドレスの丈はバリエーション豊か。透け感のある素材を幾重にも重ね、カットワークや刺繍でセンシャルに仕上げた。若々しいミニドレスにはスポーティーなスニーカーをコーディネート。

VIONNET

VALENTINO