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    2024-2025秋冬 パリコレクション
日常着にひねりを加えて、新たな価値観を見出す
オリンピックを目前に控えて浮き足立つパリで、2024-2025秋冬コレクションが開催された。2024年2月26日~3月6日の9日間で108ブランドがコレクションを披露。そのうち7割がフィジカルショーを発表し、パリならではの発信力を見せつけた。日本からは「YOHJI TAMAMOTO (ヨウジヤマモト)」「ISSEY MIYAKE (イッセイ・ミヤケ)」「UNDERCOVER (アンダーカバー)」「MAME KUROGOUCHI (マメ・クロゴウチ)」など、10 ブランドが参加。さらに新進気鋭のデザイナーを世界に向けて発信するサポートプロジェクトGLOBAL FASHION COLLECTIVE (グローバル・ファッション・コレクティブ) 枠では「HIROKO TOKUMINE (ヒロコ・トクミネ)」「MORI WO ORU (森を織る)」ら日本勢5 ブランドが名を連ねるなど、日本発のファッションブランドの世界進出が目覚ましい。

多様化が一段と進み、ビッグトレンドがわかりづらくなった今、デザイナーたちが着目したのは日常着の再解釈。トレンチコートやテーラードジャケット、シャツ、スウェットウェア、ニット、デニムウェアといった定番のワードローブにひねりを加えることで、ブランドらしさを追求する動きが見られた。普遍的なアイテムに大胆なアプローチをほどこし、新たな価値観を与えているのが特徴だ。

「BALENCIAGA ( バレンシアガ)」はトレンチコートやシャツを再解釈し、首から吊り下げて着用するホルターネックドレスとして提案。Tシャツやフーディーは何枚もつなぎ合わせることでロングドレスに昇華させている。一方、「UNDERCOVER (アンダーカバー)」は”日常着のアップデート”をテーマに、ベーシックウェアに特別感をプラス。異素材を切り替え、重ね、あえてはみ立たせることで、遊び心のある非日常のスタイルを構築した。

BALENCIAGA

ALEXNDER McQUEEN