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    2018春夏 ニューヨークコレクション
フリル&ラッフル満載! フェミニン志向に舵を切る
「ALTUZARRA(アルチュザラ)」「PROENZA SCHOULER(プロエンザ・スクーラー)」「ロダルテ(RODARTE)」「THOM BROWNE(トム・ブラウン)」ら有力ブランドがパリに発表の場を移し空洞化が懸念された2018春夏 ニューヨークコレクションだったが、ふたを開けてみれば「TOM FORD(トム・フォード)」のカムバックや「ALEXANDER ONE(アレキサンダー・ワン)」の市内3箇所でのゲリラショー、“SEE NOW BUY NOW”の更なる広がりなど、見どころ満載のシーズンとなった。

スポーティーなリアルクローズを得意とするニューヨークだが、2018春夏はシフォンやオーガンジーなどの透ける素材を用いて軽やかでロマンティックなスタイルが多数提案された。フリルやラッフル、ハンカチーフヘムでガーリーに仕立てたロングドレス、ハンカチーフヘムのアシンメトリーなスカ―ト、ヴィンテージ感あふれるフラワープリントのドレスなど、スタイルはフェミニン志向へと大きく舵を切った。ネグリジェやスリップドレスといった本来、インナーとして着用するアイテムをアウターとして重ね着したスタイルも目立つ。ヴィヴィッドピンクやネオンカラーの台頭により、明るい未来を予感させるのも今シーズンの特徴だ。

ニューヨークコレクションの幕開けを飾ったのは「TOM FORD」。1990年代のパワーショルダーとギラギラとしたメタリック素材を携えて、「GUUCI」全盛を彷彿とさせるコレクションを披露した。オーバーサイズのパワーショルダージャケットにマイクロミニのスカートに身を包んだスーパーモデルがランウェイを闊歩する。肩パットやピークドラペルでグラマラスなフォルムを演出したショッキングピンクのジャケットに注目。

「RALPH LAUREN(ラルフ・ローレン)」はニューヨーク郊外のプライベートガレージでショーを開催した。ピカピカに磨いた高級車の光沢感をレザーや光沢素材を使って表現。カラーパレットは赤や黄色、シルバーなど、どこかスポーツカーを連想させる。千鳥格子のトラッドスーツから艶やかな光沢感を放つロングドレスまで、「SEE NOW BUY NOW」のコレクションはどれもビンテージな雰囲気を醸し出している。


TOM FORD

RALPH LAUREN