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    2013-2014秋冬 ニューヨークコレクション
シルエットはミニマルからオーバーサイズへ
 2013-2014秋冬 ニューヨークコレクションが2013年2月7日〜14日、約90のブランドを携えて開催された。今シーズンはメンズとレディース、どちらでも通用するようなアンドロジナスなスタイルが提案された。ドロップショルダーのオーバーサイズコート、フランネルやフェルトといった起毛素材で仕立てたチェスターコート、ファーカラーをあしらったボマージャケットなど、本来メンズアイテムとして着用されていたものがウィメンズアイテムとして登場している。

 今シーズンのトレンドを形作る上で欠かせないのは毛足の長いファー。リアル、フェイクを問わず、コートはもちろん、袖回りを飾るアームウォーマー、取り外し可能な付け襟、コンパクトなバッグに至るまで、ファーが様々な用途で使われている。

 注目ブランドは28歳の若さで「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデザイナーに抜擢された「アレキサンダー・ワン(ALEXANDER WANG)」。スポーティーアイテムを高級素材で仕立てることにより、ラグジュアリー感をアピール。毛皮で仕立てたプルオーバー、アルパカのフーディ、ポニースキンのフレアスカートなど、一段上のスポーティーアイテムを展開した。デニムの表面を毛羽立たせたセットアップは肩幅を大きく取り、オーバーサイズにデザイン。ボクシングのグローブを思わせるもこもこアームウォーマーがスタイルに遊び心を添えている。

 一方、「マーク・ジェイコブス(MARC JACOBS)」が提案したのは、スパンコールが光り輝くグラマラスなドレス。リラックス感漂うパジャマルック、ハイウエストのマイクロパンツにはマットなラメ素材を採用している。ドレスが放つ光沢感はスタイルをより官能的に映し出す。また、身体にフィットしたロング&リーンのシルエットに毛足の長いファーアイテムをコーディネートして、プロポーションにボリュームを与えている。

ALEXANDER WANG

MARC JACOBS