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    2018春夏 ミラノメンズコレクション
リゾートムード漂うハワイアンスタイルが台頭
ミラノメンズコレクションが2017年6月16日〜19日、2018春夏シーズンの先陣を切って開催された。番組では同時期にフィレンツェで行われた世界最大のメンズウェア見本市「ピッティ・インマージネ・ウォモ」の参加デザイナー5ブランドを合わせて計21ブランドを紹介する。

2018春夏のキートレンドとして浮上したのは常夏の海を感じさせる“ハワイアン”、そして牧歌的なムード漂う“ノスタルジック”。今シーズンはヤシの木やハイビスカスのトロピカルモチーフはアロハシャツをはじめ、ニットやボクサーパンツの柄として多くのブランドが採用した。また、1980〜1990年代のレトロポップなイラストやロゴが当時の懐かしい色彩とともによみがえっている。

Alessandro Sartori(アレッサンドロ・サルトリ)がデザイナーに復帰して2シーズン目となる「ERMENEGILDO ZEGNA(エルメネジルド・ゼニア)」は、キモノの羽織のようなダブルブレストジャケットや、竹林を思わせるストライプ柄のブルゾン、朱色に染め上げたセットアップスーツなど、和のテイストを随所に盛り込んだスポーティーフォーマルを提案した。パーカやブルゾン、ジョガーパンツなど、ストリート色の強いアイテムも、レザーに繊細なカッティングをほどこし通気性を持たせたり、ジャカードに刺繍をあしらい複雑な模様を浮き上がらせるなど、ラフジュアリーブランドならではの匠の技が光る。

一方、Dean Caten(ディーン・ケイティン)とDan Caten(ダン・ケイティン)のデザイナーデュオが手掛ける「DSQUARED2(ディースクエアード)」は“ハワイアン”に“ロック”アイテムをプラス。ヤシの木やハイビスカスがプリントされたアロハシャツにレオパード柄のスキニーパンツを合わせたり、レザーのライダースジャケットにハイビスカスの花を描くなど、ハワイアンテイスト満載のパンキッシュスタイルを披露した。フェミニンなフリルをメンズシャツに、オーバーサイズのミリタリーシャツをウィメンズウェアに昇華させるといった、メンズとウィメンズのウェアの特徴を逆転させたデザインも目立つ。

ERMENEGILDO ZEGNA

DSQUARED2