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    2025春夏 ミラノメンズコレクション
清涼感のあるポジティブルックが台頭

地球規模の温暖化に立ち向かうべく、デザイナーたちが発信したのは夏を楽しむポジティブルック。軽やかで清涼感のある素材に、海・水・風・リゾートをテーマに据えた色や柄、開放感のあるシルエットで快適な夏のスタイルを追求している。

先陣を切って開催されたミラノメンズでは、2024年6月14〜18日の6日間で20のランウェイショーと43のプレゼンテーションが披露された。サイモン・ホロウェイによる「DUNHILL (ダンヒル)」、「MARTIN ROSE (マーティン・ローズ」(デザイナー:Martine Rose) がミラノで初コレクションを披露し、ミラノメンズに新風を巻き込んだ。

2025春夏のキートレンドは「軽やかさ」「プレッピー」「リゾート」、そして「トロンプルイユ (だまし絵)」。シアー素材やネットで素肌をのぞかせて清涼感をアピールする。ネクタイ、ブレザー、アーガイルニットといったカレッジファッションをスポーティにアレンジしたスタイルも提案された。海辺のリゾートに思いを馳せて、イルカやカニ、ヨット、ハイビスカスといったモチーフをプリントとして採用したり、オープンカラーシャツやショートパンツ、サファリジャケットなど開放的なアイテムでリゾート感を演出する。一見しただけではわからない、トロンプルイユのデザインが遊び心を誘う。

ミラノメンズで最も注目したいのは”ITALIAN BEAUTY (イタリアン・ビューティー)”をテーマに、清涼感のあるリゾートルックを提案した「DOLCE&GABBANA (ドルチェ&ガッバーナ)」。天然ラフィアで仕立てた透かし編みシャツやブルゾン、マリンストライプのシャツとアンフォラパンツのコーディネートなど、海風を感じさせるアイテムが揃った。


DOLCE&GABBANA

DSQUARED2