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    2024-2025秋冬 ミラノメンズコレクション
ジェンダーフリュイドの流れが加速

ポストコロナの新しい時代の幕開けへ。2023年1月13日〜17日の5日間にわたって開催されたミラノメンズコレクションには、フィジカル、デジタル合わせて79ブランドが参加。海外からの来場者も多数訪れ、以前の華やかさが戻ってきた。

ジェンダーフリュイドの流れが進化を遂げている。2024-2025秋冬シーズンはメンズの普遍的なアイテムに、ウィメンズウエアに見られるやさしいカラーや装飾、柔和な仕立てを加えることで、メンズウェアとウィメンズウェアをシームレスにリンクさせる動きが見られた。クワイエット・ラグジュアリーのムードを残しながら、英国調やカウボーイ、マリンをイメージさせるルックや、正反対のアイテムを組み合わせた意外性のあるレイヤリングなど、タイムレスなスタイルが提案された。

先陣を切って開催されたミラノメンズでは2024年1月12日〜15日の開催期間中、27のショーと32のプレゼンテーションが披露された。ジェンダーフリュイドの流れを強く意識したスタイルを提案したのは、Jonathan Anderson (ジョナサン・アンダーソン) が手がける「JW ANDERSON (ジェイダブリュー・アンダ ーソン)」。Stanley Kubrick (スタンリー・キューブリック) 監督の映画『Eyes Wide Shut (アイズ・ワイド・シャット)』からインスピレーションを得て、スタンリーの妻Christiane Kubrick (クリスティアーヌ・キューブリック) が描いた絵画作品をあしらったカラフルなメンズワンピースや、ガウンのようなロングコートなど、アーティスティックかつリラクシングなアイテムを揃えた。足元にはフェミニンなシアータイツを着用している。


JW ANDERSON

FENDI