40周年を祝して、ロンドンに敬意を表す
2025春夏 ロンドンコレクションが2024年9月12日〜 17日の6日間にわたって行われた。40周年のアニバーサルイヤーを迎えた今年は、低迷する経済を吹き飛ばすかようなポジティブなコレクションが展開された。「NINA RICCI (ニナ・リッチ)」のクリエイティブ・ディレクターを務めるHarris Reed (ハリス・リード) が
”ロンドンのファッション史”をテーマにプレゼンテーションを披露したほか、”持続可能性”を2009年から提唱している「REABURN (レイバーン)」( デザイナー:Christopher Raeburn、クリストファー・レイバーン) が回顧展をおこなうなど、ショー以外のイベントも充実。見どころ満載のシーズンとなった。番組では「SIMONE ROCHA (シモーネ・ロシャ)」「ERDEM (アーデム)」「JW ANDERSON (ジェイダブリュー・アンダーソン)」を含む、ロンドンを代表する5ブランドを紹介する。
ロンドンデザイナーたちが提案したのは、レースやチュール、オーガンジーなどの軽く透ける素材に、ミリタリーの要素を掛け合わせたロマンティックなスタイル。そこには不安定な社会情勢に立ち向かおうとするデザイナーたちの強い意志が込められている。Jonathan Anderson (ジョナサン・アンダーソン) が手がける「JW ANDERSON」は衣服の本質を探求すべく、使用素材をシルクサテン、カシミヤ、牛革、スパンコールに絞ったクリエーションを展開した。シルクサテンにニットカーディガンの柄をプリントしたり、レザーでチュチュを仕立てるなど、意表をついたスタイルが登場。マクロとミクロを対比させたデザインで、シルエットをデフォルメさせているのが特徴だ。
JW ANDERSON
SIMONE ROCHA